Universalno の組み立て方(その1)

Arduino 互換基板 Universalnoの組み立て方です。

ココを見て、全部の部品が揃っていることを確認しましょう。
全部の部品が揃っていたら、早速組み立ててみよう!

電子部品は背の低いものから取り付けます。
作っているうちに気づくと思いますが、背の高い部品たちのすき間に、小さい部品を入れるのはとても大変です。

まずはC1,C2,C3,C4 のセラミックコンデンサ(通称:セラコン)から取り付けます。
セラコンの取り付け位置

セラミックコンデンサはこのキットでは1種類で、極性は無いので、どちら向きに取り付けても問題はありません。

極性が無い部品は数字や記号が見えるように
足を曲げておけば、逆さにしても落ちない

私は部品に極性がない場合、全ての部品を取り付け(実装)した状態でも数字が見やすいように取り付けしています。
後から部品を間違えたか確認するときに、数字が見えていたほうがやりやすいです。

電子部品をはんだづけ する際には、部品をスルーホールに挿した後、足を開く用に(または閉じるように)根本から曲げておきます。すると、はんだづけをするためにひっくり返しても部品が落ちてこないので、非常にやりやすいのです。
ただし、あまり曲げすぎると隣の部品とショートしたりするので気をつけましょう

セラコンのはんだづけが終わったら、次は R1,R2の抵抗を取り付けます。極性はありません。
R2: アキシャル抵抗を立てて取り付ける

キットにはR1とR2、2種類の抵抗値の異なる1/8Wのカーボン皮膜抵抗が入っており、抵抗器本体部分に印刷されたカラフルな線で抵抗値判別します。これをカラーコードと言います。

R1はRESET用プルアップ抵抗で10kΩ程度の抵抗として、9.1kΩの抵抗を使用します。
9と1と10^2 なので912(白茶赤+金or茶)か、9と1と0と10^1で9101(白茶黒茶+金or茶) の2種類の表し方があります。
アキシャルリード型(先が両側に出てるタイプの部品)の取り付け方法は横倒しに取り付ける向きと、片方の足だけをUターンさせて縦向きに付ける方法があります。
今回は縦向きに取り付けます。
親指の爪を使って抵抗の片方の足だけをUの字状に曲げ、立てた状態で穴に差し込みます。

【動画】

2本の抵抗を縦向きに取り付けたら、同様の手順で逆接続防止用にショットキー・バリア・ダイオードを縦向きに取り付けます。
R1,R2,D1を立てて取り付ける

ダイオードは電流を一方通行に流す特性上、取り付けには向きがあります。三角矢印の指す先に線が引いてありその線とダイオードのパッケージに引かれた線を合わせるようにして取り付けます。この場合、縦に取り付けるので頭の中で矢印を立体にして考えてください。

ダイオードと抵抗の足が近い位置にあるのでショートに気をつけよう

取り付けたD1とR1の足は近い位置に来るので、足を広げてはんだづけをするとはんだがブリッジしやすいです。
ブリッジすると場所によっては機器の破損や焼損につながる場合もあります。
気をつけましょう

次は、セラミック発振子を取り付けましょう。
セラロックはQ1の位置に取り付けます

セラミック発振子は通称セラロックと呼ばれますが、これは商標登録された名称です。サランラップやバンドエイドみたいなもんですね。
極性はありませんが、書いてある数字が見やすいように取り付けると、あとで見直したりする際に便利です。

次は、アルミ電解コンデンサを取り付けます。

電解コンデンサには極性があり、逆向きに取り付けると爆発防止のための開放弁が勢い良く開いて蒸気が噴出したりします。極性には注意しましょう。

電解コンデンサの極性

電解コンデンサには極性をわかりやすくするためにパッケージに白色の帯とマイナスの記号が書かれています。また、足の長さが違っており、短いほうがマイナスになります。これはLEDでも同じです。

電解コンデンサのマーキング

コンデンサの取り付け位置はC6とC7です。電解コンデンサの回路図では極性を+で示します。 部品はマイナスをわかりやすく示しているのに、回路図では+の側を主張するなんて、めんどくさいですね。

電解コンデンサは左右で極性が反対になっています

2つの電解コンデンサは向きが逆に取り付けるようになっています。写真の様に白い帯が上下ちぐはぐになっていなければ極性を間違えているので注意してください。

次に、三端子レギュレータレギュレータを取り付けます。
三端子レギュレータにも極性があります

これも極性があります。左から、入力、GND、出力になるように取り付けをします。
キットに入っている3端子レギュレータを使用する場合は写真のように取り付けを行えば問題ありません。
大電流を扱う場合は背中の放熱板にヒートシンクを取り付けたりします。

次にタクトスイッチを取り付けます。
タクトスイッチを取り付けます

タクトスイッチには極性というより、向きがあります。 この基板に取り付けるには決まった向きにしか刺さらないので問題ないでしょう。
4本の足がありますが、2組づつは共通となっていて、それぞれの組みの端子を真ん中のスイッチによって分けられているような構造です。
基本的に押している間だけ接点がつながる、モーメンタリタイプになっています。

次にICソケットを取り付けます。
ICソケット自身には向きは重要ではないけど、後から間違えないように向きはあわせておきましょう。

ICソケット自身の極性は回路図としては重要ではありません。 ただ、あとから向きのあるICを取り付ける際に自分で間違えないように、ICソケットの向きも揃えておいたほうが無難です。

ICソケットの片側には回路図記号と同じようなくぼみがあります

ソケットの短辺の片方にはICを示す回路図記号と同じように、凹みがついています。なので、これを回路図記号と同じように向きを揃えておけば、後からICを指すときに向きを簡単に揃えることができるというわけです。

写真では左上と右下の2ピンを内側に折り曲げている

ICソケットはピン数が大量にあってやりにくいのでは、と身構えてしまうかもしれませんが、対角上の2ピンだけ折り曲げておけば外れることもなく、流れるようにはんだづけができます。

その2へ続く

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