Koshianピッチ変換基板 の配線間違い問題の原因について結論から言うと、ピン番号の確認ミスです。
Koshian基板 は Konashiコネクタピン番号やBroadcomチップ BCM20737S のピン番号など たくさんのピン番号が使われており
それがピッチ変換基板等を作る上でごちゃごちゃになってしまいました。
端子番号 | konashi I/F | BCM20737S 信号 | 基板のピン番号 |
1 | GND | – | 20 |
2 | PIO5 | P24 | 17 |
3 | PIO4 | P4 | 21 |
4 | PIO3 | P25 | 19 |
5 | PIO2 | P13/P28 | 13 |
6 | PIO1 | P27 | 9 |
7 | PIO0 | P26 | 4 |
8 | UART_RX | P2 | 6/7 |
9 | UART_TX | P0 | 2 |
10 | GND | – | 11 |
11 | GND | – | 18 |
12 | VDD | – | 5 |
13 | AIO0 | P38 | 8 |
14 | AIO1 | P32 | 10 |
15 | AIO2 | P33 | 12 |
16 | GND | – | 14 |
17 | PIO6/I2C_SDA | SDA | 1 |
18 | PIO7/I2C_SCL | SCL | 3 |
19 | – | – | – |
20 | GND | – | 16 |
EAGLEの部品から作ったのですが、回路図では Koshianピン番号を使用してピンを並べていますが、
フットプリントでは基板の端から反時計回りにピン番号を振って、それを正しく紐付けて部品をつくりました。
個々を間違えると本当に悲惨なこと(経験済み)になるので、回路図部品の番号と、フットプリントの番号は 何度も何度も、穴が空くくらい確認をしました。
間違いがないことを確認した上で、回路図を作成したのですが、Koshianのフットプリントは角の部分はパッドの面積が少なくなることを考慮してか、
あるいは奇数偶数の両方にまたがる為にか、角の隣とつながっているところがあるのです。
コレは回路図部品およびフットプリントでは考慮していない部分になります。
ここで、私が失敗したミスは、 見づらい回路図を書いた点です。
下の回路図は Arduino用 BLEシールドの回路図です。
これは回路がある程度複雑性があるため、ちゃんと回路図を引きました。
BLEシールドでは実際問題が発生していません。
しかし、今回のこの基板は 役割と配線が非常に単純なため、回路図を適当に済ませてしまったために、 Koshian端子番号の8番 と 基板のフットプリントの8番を間違えて接続してしまったのです。
基板フットプリント7番からみて、基板フットプリントの8番とKoshian端子番号の8番が、両隣にあったため、確認作業でも問題発見を漏らしてしましました。
今回の教訓としては、簡単な回路図であっても、ちゃんと回路図を引いて、 予めピン番号がごちゃごちゃし、わかりにくい場合は紙に印刷したり印を付けるなどして、最後まで確認を怠らないことだと感じました。
今後は上記の点に気をつけて設計し、問題を無くすように努力いたします。